ヴァン、ガイ、ガルディオス伯爵考察







ガイが父親のガルディオス伯爵と同じことをしていたことに、「Boomerang」の後「分かたれぬ過去、背負うべき罪」と書いてる時に気づきました。

ガルディオス伯爵は前皇帝に騙されて、「兵器(ヴァン、フォミクリー)」を手に入れるのに協力して、結果的にホド崩落に協力してしまいました。
ガイはヴァンに騙されて、「兵器(ルーク)」を手に入れるのに協力して、結果的にアクゼリュス崩落に協力してしまいました。

親子揃って、何も知らず何も教えて貰えず、信じていた相手に騙されて、言われるままに協力して、結果的に崩落の一端を担ってしまった。
しかも父親のせいで結果的にホド崩落をやらされた「兵器」が、息子に父親と同じことをやらせて、ガイは父親と故郷の復讐をしようとした結果が、父親と同じことをして故郷と同じ崩落の共犯になってしまったとは・・・・・・。


ファブレ公爵家内での協力者が必要だったとはいえ、ガイと、おそらくペールにも本当のことを教えず利用していたヴァンの真意が良く分かりませんでした。
アクゼリュスが崩落し、結果的に故郷のホドと同じようにアクゼリュスを崩落させる共犯になったと分かった時、ガイたちは多大な罪悪感に苛まれて苦しむかもしれないのに協力させたなんて、同志とか言ってガイたちのことをこんな惨い形で利用したヴァンは、本当にガイたちのこと大事に思っているのか?と不思議でした。

もしかするとヴァンは、無意識にガルディオス伯爵を憎み、息子のガイに同じことをさせて復讐していたのかも?
ヴァンの主人で、また本来はユリアの子孫を守るために入れかわった家だったはずなのに、まだ幼いヴァンが実験体にされるのを承諾したことが、結果的にはヴァンにホドを崩落させて多くの人を、もしかすると父親をも崩落で死なせてしまう一端を担ったのですから。
例え他人に利用された結果であっても、自分が(強制的に)発動させた超振動が父親の命を奪った、そして生まれてもいない妹から父親を奪ったということはヴァンにとって非常に苦痛だったでしょう。
ティアのことを甘やかして可愛がったのはその罪悪感もあったのかもしれませんね。

それらはガルディオス伯爵がフォミクリーの研究にホドを、ヴァンを実験に使うことを承諾した結果。
でも伯爵本人は復讐しようにももういない。
父上やホドの人たちが死んだのは伯爵のせいだ、ぼくが父上やホドの人たちを死なせてしまったのは伯爵のせいだ、だからその息子にも同じことをさせてやる、そして故郷と同じような崩落を共犯として起こしてしまったことに苦しめばいい・・・・・・と既にいない伯爵の代わりに復讐心がその息子に向いたのでは。

それにガルディオス伯爵家とフェンデ家は、多分幼いころから家族ぐるみで親しくしていて、また表向きは主君、真実はユリアの子孫を守ると二重の主従だったのに、多分ヴァンはガルディオス伯爵のことを信じて慕っていたのに伯爵はヴァンを裏切ったと言うことも更に恨みを深くします。

結局ガイは、ヴァンの共犯者であったことが、結果的にアクゼリュス崩落の共犯にもなったことだと自覚しなかったので不発でしたが。


研究の危険もガルディオス伯爵は、娘のマリィベルが参加していますから最初は知らなかったのかもしれませんが、実験の後にはレプリカ情報を抜かれた人々が次々に障害が出たり倒れたり亡くなったりしていれば少なくともレプリカ情報を抜き取ることの危険は気付けたと思います。
それでも領民を実験体にして死なせたような研究者にヴァンを委ねていたのはどうしてなんでしょうね。
ヴァンが精神を病みそうなほど酷い実験をされていたことも、もしヴァンが周囲に気付かれまいと振舞ったとしても、子供がそんな苦痛を大人に隠してなんでもないように振舞えるともと思えません。

守らないといけないユリアの子孫、子供をそんな実験に使わせてたことといい、ガルディオス伯爵って一体どういう人だったのでしょう?
何もしなかったのか、しても言い包められたのか、対策練ってた最中にああなったのか、止めさせたのに崩落の時に無理矢理連れて行かれたのか、何か理由があって黙認したのか、皇帝には逆らえなかったか脅迫でなど逆らえなくなることをされたのか。
悪人だったとすれば、金か地位か何かと引き換えに領民やヴァンを皇帝に「売った」のかも?

それにアッシュが抜かれた時のをみると、レプリカ情報の抜き取りってみるからに怪しい実験ですし、領民にも死んだり障害がでてきたらもあの実験のせいじゃないのかと噂になってそうなのに一体領民にはどう説明して黙らせていたのでしょう?

ヴァンを狂わせた元凶で、ジェイドの過去の罪(崩落まではしていないものの研究はジェイドの指示で行われていので結果的にジェイドも崩落の一端を担った)で、ティアとガイの故郷で家族が犠牲になっている事件なのに、不思議なところが多い事件ですね。










                        
戻る