逆ハー夢主は長髪ルーク嫌いPM好きの女の子。
特にガイとジェイドが好きでティアに憧れ、ルークには長髪は嫌いだけど、 短髪になってからはティアに気遣って顔色を窺うようになったしちょっとは認めてやってもいいかな?と思っていた。
現代でテンプレ的に神様のミスで死亡、好きな転生のチャンスを与えられ、逆ハー目指して憧れていたティアへの成り代わりを希望する。
その際言葉や字、譜術や譜歌、戦闘、色々な知識や能力は神様補正で最初から翻訳機能やチート、逆ハー効果付き。

原作のティアの通りに行動し、ルークにもお説教。
安全な屋敷で大切に大切に守られて何不自由なく育ったと見下し、襲撃後の自分への態度を含めてお説教。
神様補正の逆ハー効果とチート知識や能力への称賛の二重効果で、何をやっても捕まらないし責められない。
公爵家襲撃等も原作通りに行ったが、原作通りに捕まらないししろくに責められない。
PMやイオンからもサブキャラからも原作ティア以上にチヤホヤされまくり。
ルークはローレライ同位体なので神様補正効果が効いていないが、 反発すれば夢主ティアからのお説教に加えてガイたちから責められるので、自分の不満や反発は非常識で、夢主ティアやPMのいうことが正しいと思ってしまう。
アッシュはPMとほぼ別行動のため、違和感や夢主ティアへの鬱陶しさはあるものの気付いていない。
実際には原作ティアがそうだったように、明らかな非常識や意味不明な言動、果てはルークが悪くないことや 夢主ティアが悪いことすらルークのせいのように責めたりしまくっている。
ルークを通じてそれを全て見ていたローレライが怒り、解放後に夢主をもう一度平行世界に転生させる。

ただし今度の転生先はレプリカルーク。
この平行世界はルークが誕生しない世界だったので、何度やってもレプリカルーク作成は失敗していた所に夢主の魂を入れられて成功。
前の神様からつけられた神様補正やチートなどは一切なく、与えられた知識や能力も全て失われている。
最初はルークは安全な部屋の中で大切に大切に育てられたお坊っちゃんだから楽に生きられる。
原作のルークみたいに無知で傲慢な言動せずに仲間と上手くやれば死亡フラグも折れるよね!と楽天的。
しかし翻訳機能やチートはなくなっているので生まれたばかりの身体は上手く動かず、 オールドランドの言葉を話せない、周りの人間の言葉も分からない、字の読み書きも出来ない。

そしてガイから嫌そうにうぜぇうぜぇと何度も言われ、言葉の意味は分からないが罵られているのは態度で分かるし悪意も感じとれる。
前世でティアだった時や、その時にルークに表面的に向けていた態度とは別人のように悪意と憎悪に満ちた眼差し、 それなのにメイドやナタリアがきた時には仮面を被ったように手の平返して悪意を隠し、前世のような爽やか好青年の皮を被るのを見てガイの二面性に恐怖。

ナタリアは夢主ルークが話すことも話を理解することもできないのにお構いなしに、 難しそうな本で勉強させようとして、必死に拒否されれば怒鳴ったり呆れたり。
身体が動くようになった後も、庶民だった現代でもティアだった前世でも学んでいない貴族のマナーなどは 学んでいたアッシュのようにはできず、公爵からも使用人たちからも呆れられ続ける。
(一応刷り込みのないレプリカに知識がないことや当時のルークが何も知らず出来なかったのは知っていたものの、 何不自由なく育ったと言うルークの設定と、「安全な部屋の中で大切に大切に育てられたお坊っちゃん」 とかティアやPMの言うことの印象が強くルークの環境を甘く見ていた)

『ちょっと、ルークって安全な屋敷で大切に大切に、何不自由なく育てられたんじゃなかったの!? 何よこれ、不自由ばっかりだしナタリアもガイも思ってたのと態度全然違うじゃない!』

なんとか少しずつ言葉や字を覚え、少しは勉強もできるようになったものの、教育の順序がおかしい上に、 わからないことを怒られたり呆れられたりしながらだったためストレスも多く、それで集中力が下がったり苛々してかなりスローペース。
ナタリアから約束を思い出してと強請られ続けてうんざりするが、それを態度に出せばまた前のルークと比較されガイから態度が悪いとかわがままいうなとか責められる。
更に女の使用人といたぐらいで、まさか手をつけたのではありませんわよね!と浮気を疑われ、 それまで浮気の前科もなく浮気だと思われるような行動でもないのに嫉妬と猜疑心全開のナタリアにまたうんざり。

『ナタリアってこんな無神経で嫉妬深い女だったの・・・・・・? 記憶障害になった婚約者を見放さずに教育してくれる優しいお姫様って感じだったのに、なんでいきなり難しそうな本で勉強なのよ! 何書いてるのかも分からないのにどうやって勉強しろっていうの!? ちょっと廊下で話してただけで浮気疑うとか猜疑心強過ぎだし、ヒロインっぽいと思ってたのに、これじゃ嫉妬深くて嫌な性格の悪女だよ・・・・・・』

親も使用人も自分を呆れるか比較するか可哀相がるかで、ナタリアがやってきては約束を強請る屋敷を、 成り代わった時には大切に大切に何不自由なく育ててくれるだろうと陽だまりのように思っていたのに逃げ出したくなる。
小説のルークの自虐を思い出して、警備大したことないし逃げようと思えば出られるはず!と思って軽い気持ちで脱走しようとするが、 戦闘チートは失われて剣術ごっこ程度の力しかないので白光騎士にすぐに捕まり、お前の軟禁は王命なんだと公爵から酷く叱られ、 しばらくは監視されて更に不自由な生活になってしまう。

それでも原作通りに旅をすればみんな前世みたいになってくれるかも、と考えて本編開始を待ち焦がれるが、 前回は加害者として譜歌にうっとりしながら行ったティアの公爵家襲撃が、被害者として経験してみれば、 譜術並の威力で痛いわ苦しいわ眠気で転びかけるわで、怒ってティアに飛びかかった時に疑似超振動でタタル渓谷へ。

前回の譜歌や譜術、戦闘のチートは失われているため、ごっこ程度の剣術のみでやはり木刀のまま。
原作ルークが木刀でティアに戦わされることも、また前回自分がティアの立場でそうさせることにも疑問を持っていなかったため、 真剣や武器を持っておこうとか旅の準備はしておらず、練習用の木刀のみ。

ティアから戦わされ、詠唱中は守って!とか調子に乗らないで!とか怒鳴られて、 ティアのせいで飛ばされたのにと反発したり旅の疲れを愚痴れば呆れられ、半分は夢主ルークのせいのように言われる。

『ティアってこんな傲慢だったの?自制心が強いって設定なのに、なんで罵声すら自制せずに、あたしと一緒にされたら盗賊が怒るとか酷いことばっかり言うのよ! 譜歌だってあんなに威力があるなんて思わなかった・・・・・・転んで頭でも打ったらどうするつもりだったの!?』

ゲームや前世ではルークのティアへの態度を横柄や無神経だと、 もっとティアの気持ちを察してあげればいいのに、ティアもこんなわがままお坊ちゃんの面倒みて我慢強いわね、と思っていたが、 ティアの態度への反発やストレスで到底気遣ったり保護者のように誉める気にならない。
ペンダントの時もゲームではティアに同情していたため金目のアクセサリーを代わりに出そうと準備していたが、 ティアの襲撃や傲慢な態度に怒っているので出す気にならならない。

こんな風にゲームで見ていた時、ティアとして接している時にはルークの傲慢さだと思っていたことや、ルークにすればいいと思っていたティアへの気遣いなどを、 ルークの立場に置かれてみると同じかそれより悪い態度になったり、気遣いなどをできず、憧れていたティアたちに幻滅していく夢主。










                        
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